メイクの効能とすっぴんの私

昨日の夜のこと。通勤で使っている路線が夕方に発生した人身事故の影響でダイヤ乱れを起こしていて、いつものように特急列車には座って乗れなさそうだったので、ここはひとつ新宿から各駅停車でどんぶらこも悪くないと思い直し、やっとこさnoteアプリを開くことができました。

3〜4日分くらい溜めていたので、どれくらいタイムラインを追えるかなーと少し不安に思ったのですが、嬉しいことにフォローさせてもらってる皆さんの投稿が、どれも魅力的で作り手の熱意がビシバシ伝わってきたので、久々の通勤で疲労した心身に寄り添ってくれている気がして(諸事情で音声配信は少ししか追えてません、ごめんね)。

それで嬉しくなってしまって、バンバン「スキ」をつけてたんですね(もしかしたら通知が何度も行ってしまった人もいるかも。。ごめんなさい。でも悪意はないのね、本当に「スキ」な記事にしか押さないし)。

そうしたら、見事にエラーが発生。新たに「スキ」を押そうとすると、「forbidden 403」(みたいな感じの)の表示。慌ててヘルプの「よくある質問」を見てみたら、「短時間に大量のスキをすると一時的にロックされます」とのこと。がーん。

スパム的な判定をされたのかなー。あ、ほら先週私、国家公安委員会に不審者認定されたしなぁ(こらこら)。

もぉ〜、反省〜!(IKKOボイスで再生してね)

noteの運営さんには「助けてください……」という旨のメッセージは送ったのですが、返信が待ち遠しいです。「一時的」が具体的にどれくらいの長さがわからないのって、なんだかムズムズしちゃう。だって女の子だもん!(石とか投げないで! 投げるならコメントか飴玉にして!)

実は去年の6月に、笹塚はクレジットカードを紛失するという結構なポカをやらかしており、新しいカード番号の登録や引き落とし期日うんぬんで非常にテンパり、その時も運営さんに「助けてください……」的なメールを送ってさんざん迷惑をかけてしまっているので、なんというか、もう、本当にごめんなさい。

そんなトホホな私ですが、それでいて結局ゴキゲンなんです。この能天気は誰にどんなにディすられても治らないよ、だって治す気がないから。

あと、ゴキゲンなのは今日は金曜日でお給料日だから!(大切なことなので二回書きました)

さて、なんだかガーッと一気に暑くなってしまいました。春っていつ終わった? ということで今日はなんと、Tシャツに綿パンという、カジュアルの極みのような格好で出勤しています。電車内の冷房対策にカーディガンをリュックにしのばせてはいますが、たぶん使わないかな。

この季節になると話題になるのが、紫外線対策でしょうか。日傘ユーザーも街中に増えましたね。私は昨年、2ヶ月以内に3本の日傘をなくすという実績を上げてしまったため、怖くてまだ出してません。。

ドラッグストアとかに行けば、UVケア用品もたくさん出てますね。ものぐさな私でも、さすがに日焼け止めは塗るようにしています。朝は、それをベースメイクとして、なんとなくファンデーションを塗って、アイブロウでまゆ毛を整えて、ビューラーでまつ毛をえいや! と上げて、メイク終了。

朝の支度が夫婦ともどもバタバタなのを差し引いても、私はふだん、それ以上のメイクをしません。チークを入れると「おてもやん」のようになってしまうし、アイシャドウを入れるとただでさえ悪い目つき(ややつり目?)がさらに悪くなってしまうし、ましてや口紅とかまずつけないです。だって口紅って、飲食終了のたびにつけ直すとか、めんどいじゃないですか。おなかいっぱいになったら口紅のことなんて忘れちゃいます。そういう仕上がりの人間なんです。それに私の唇、口紅を塗っちゃうとそこだけぷくっと浮いて見える気がして、唇が一人歩きするみたいでなんだそれB級ホラーかよ。みたいな。

そう、私は天性のメイク下手なのです。あと重度のめんどくさがり。

でもね、メイクの力も知っているつもりなのです。大学生の頃、一人暮らししていたアパートの家賃を稼ぐべく、とある老人保健施設(老健)で介護のバイトをしていたのですが、そこに、95歳を過ぎたおばあさんがいました。その方は「滅多に家族も会いに来ないし、早くお父さん(=亡くなった旦那さん)のもとへ行きたい」と、日がな一日、うなだれて時々泣いていました。その方は若かりし頃、その時代としては珍しく、今でいうところの「キャリアウーマン」だったらしいのです。認知症だったのですが、私(当時19歳。ぴちぴちだったわー)がろくすっぽメイクもしないで汗をかきかき働いていると、その方が車いすに乗りながら近寄ってきて、

「笹塚さんっ、あなた、すっぴんで会社に来るなんて、取引先に顔向けできないわよ!」

と。私を昔の部下か誰かと思い込んでいたらしく、スイッチが入るとそんな風にお叱りをもらったりしていました。そんなおばあさんの食事はキザミ食〜ペースト食を体調によって行き来しており、「美味しくない。食べるのがつらい」ともこぼしていました。でも、時折スイッチが入ると、相変わらずすっぴんの私を案じてくれたりして。とても不思議な距離感でした。

ある日、老健のユニットリーダーの発案で、施設内に美容師さんがやってきました。当時の私より少しだけ年上の美人さんでした。その人が、老健で暮らす方のうち希望者に、メイクとヘアメイクをするという企画を立てたのです。

そして、ちょっとした奇跡が起きました。

いつも下を向いてしょげていたあのおばあさんが、美容師さんのメイク、そして美容師さんの「わ、Nさん(そのおばあさん)はオレンジ系のチークがとてもお似合いですね!」とか「白髪はこうして梳かすといいんですよー」とか「Nさん、とてもきれいですから、赤いお洋服がこのメイクには合いますよ!」といった、とにかくポジティブな言葉によって、みるみる元気を取り戻したのです。

私がやはりすっぴんで汗をかきかき仕事をしていると、Nさんが近くにやってきたので、私が(また叱られるかな)と身構えたところへ、Nさんはこう言いました。

「私、きれいかしら……」

その恥じらいを含んだ表情は、まさに少女のそれで、私は思わず、心に感じたことをそのまま口に出していました。

「かわいい……。きれいです、とても」。

その日を境に、Nさんは外出プログラムなどに積極的に参加するようになりました。外出するからと、もちろんメイクをしました。Nさんの居室にお邪魔して私がゴミ掃除などをしている横で、真剣な表情で鏡に向かってファンデーションをパタパタしていたNさんの横顔は、今も印象深く覚えています。チークをしていたこともあったとは思いますが、顔色もみるみる良くなっていったのを覚えています。さらに、Nさんは食事も通常食になり、焼き魚などを元気にもりもりと咀嚼するようになりました。

メイクって、人に元気を与える、というか、その人の本来持っている力を引き出してくれる、そんな力があるのかなぁ、としみじみ感じました。

一方、私は演劇サークルにいたため、舞台の本番が近くなると、「メイクリハ」というものをしていました。詳しくは端折りますが、私は人生において、化粧品との出会いが、ファンデーションよりもドーランが先だったのです。やれ事前にナントカクリームを塗れだのドーランをのばすには手のひらの体温が大事であるだの、でも肌にはすごい負担だから舞台が終わったらものすごく丁寧にすぐに落とさなければならないだの、使用する洗顔料は指定されたメーカーのものを準備せよだの、あーもーめんどい! というやや不運なメイクとの出会いをしてしまったため、演劇以外ではすっぴんで大学生活を送っていました。

でも、さすがに自分の結婚式ではバッチリとメイクをしました。このときに「披露宴本番前に、メイクのリハーサルをします」とウェディングプランナーさんに言われ、指示に従って南青山のビューティースタジオとやらに足を運んだのですが、なんだろう、南青山とか表参道とか六本木とか白金とかあの辺って東京23区外の民(主に多摩地域の民)に対して、ATフィールド張ってません? 勝手に私が感じているだけかな……(人はそれをコンプレックスなどと呼ぶね)。

それで、その時のメイクさんがさすがプロ! って感じで、一回のメイクに1時間近くかけてくれて、とにかく細部までこだわり、私の意向を汲んでくれ(私のオーダーは「10月に挙式なのでハロウィンぽい感じで」というざっくりしたものでしたが、見事にその要望は叶いました)、アイシャドウの色や濃度、アイブロウを入れる角度一つでこうも印象が変わるものかと、感動すら覚えました。たぶん、その時に生まれてはじめて「メイクって楽しいな」と感じたのでした。

でも、これ「あるある」だと思うんですが、美容院で美容師さんに仕上げてもらえた日は髪型が決まっているのに、お風呂に入って翌朝起きて頑張ってセットしてもなんか違う、みたいな。まさにそれで、プロのメイクアップアーティストのメイクを私ごときが再現できるはずもなく。

生まれ持っためんどくさがり具合も手伝って、今では元気にほぼファンデーションオンリーで仕事しています。さすがにシワこそまだないけれど、シミとかが地味に気になるお年頃になりました。なので日焼け止めは塗っていますが、汗で落ちても塗りなおしのスペアなどは持ち歩かないスタンス。荷物増えるの嫌なんだもん……。これからの季節、夕方にはファンデーションも落ちてしまうのですが、化粧品を持ち歩く習慣のない私は、ほぼすっぴんで夕方の満員電車に乗っています。ふふ、肝が据わってるわけではなく、単にめんどくさがりの末路なだけですけどね。

あと、以前ツイッターで呟きましたが、私には「まつ毛が長すぎて、マスカラをつけたら乾く前にまばたきしてしまうと目の下にパンダのようにべったりと付着してしまう」という贅沢な(と表現したのは職場の先輩ですが)悩みがあり、だからマスカラをどうしてもしなければならない時(友人の結婚式とか)には「マスカラ乾くまで瞬き禁止のチキンレース」を一人で開催しなければならないのです。一刻も早く乾かそうとドライヤーを使ってみて、温風が目を直撃して「うぎゃ!」と速攻でまばたきして、言いようのない虚無感に襲われたことだってあるんだぜ(バカだな。愛しいな)。

そんなこんなで、いつものごとく成り行きでnoteを書いていたら、Nさんとの思い出話に繋がったのですが、流れた月日の長さを思えば、たぶんNさんはもう、天国で旦那さんに再会しているんだろうなー、と。あちらでもきっと、気合を入れてメイクしているかもしれないな。旦那さんと一緒なら、なおさらだよね。いつまでも「恋する乙女」は最強にかわいいと思うよ、本当に。

Nさんの華麗なる変身を目の当たりにし、「人が人生の最期まで尊厳をもって生きるとは」などについて学生バイトなりに真剣に考えていた、19歳当時の瑞々しい感性を思い出すことができたので、このnoteを書いてみてよかったなーと思います。今日も一日、やはり相変わらずゴキゲンに過ごせそうです。なぜなら金曜日の(ry

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