悪魔を制圧してみた話

連休がぁー過ぎて行くー。なんとなく連休終了のカウントダウンが始まっている気がしなくもないけど、全力でそれを無視している夜です。皆さん、いかがお過ごしでしょうか。私はそろそろ今日が何曜日なのか感覚がなくなってきました。

さて、今日は神奈川某所で開催された、往年の有名バンドのコンサート(ライブって言わないんだね)に行ってきました。17:30開演だったので、お昼頃に日本大通り駅について、ランチをして大桟橋でも散歩しようか〜と夫とルンルンでみなとみらい線に乗っていました。

電車が馬車道駅に着き、あと一駅だな〜なんて思っていたところへ、家族連れが乗ってきました。連休中なので家族でお出かけだったのでしょうか。
その家族連れは私の前に立っていたのですが、電車が日本大通り駅に着く直前、小学校低学年くらいの子どもが、私の靴を思い切り踏みました。電車は揺れていたし、もちろんわざとではない(と思いたい)のですが、私は結構な勢いで小指を圧迫されたので、思わず

「痛っ!」

と呟いてしまったのです。すると驚いたことに、その場にいたその子の母親と思しき女性が、

「痛いんですアピールしてんじゃねーよw」

と、私に聞こえよがしにおっしゃいました。私はびっくりして、え?え?と混乱しているうちに電車は目的の駅に到着。私は右足の小指に痛みを覚えつつ、降りるしかありませんでした。

えええええええーーー!?!?!

ちなみに今日、私は白い靴を履いており、お子様の踏みつけた形跡がくっきり残ってて。

おいおい、マジか!

もう、テンションダダ下がりで、それからTwitterに思いをぶつけ、怒り心頭に発した私は不機嫌MAXでランチを食べることとなってしまいました。

ちなみに、事件の起きた電車はやや混んでいて夫とは少し離れて座っていたため、夫は何が起きたのかは知りませんでした。

ランチの席で、私は事情を説明しました。すると、夫は少し悲しそうな表情で、

「忘れようよ。そんな人のことは忘れよう」

とだけ言いました。私は気持ちがくすぶってしまい、「どうして一緒に怒ってくれないのか」と愚痴りましたが、夫は一言、

「怒る価値を見出せない」

と切り捨てました。

その後、ランチが美味しかったこと、大桟橋の「くじらのせなか」から見えた景色がきれいだったこと、潮風が心地よかったことなどで、私の怒りは徐々に治っていきました。

しかし、私はどこかで考えていました。ライブが終わってnoteを書く時間が取れたら、

・あの車内で自分がいかに理不尽な目に遭ったか、いかに可哀想な被害者であったか
・精神的に未成熟な人間が子どもを産み育て、その未成熟な子どもがさらに子どもを産み育てているというおぞましさについて
・自分に非があるのに謝れない大人の背中を見て育つ子が育ったところで、クズの体積が増えるだけという現実
・(勉強できる/できないではなく)私はバカが嫌い

以上について滔々と書いてやろうと思っていたのです。そうでもしないと、気が済まなかったというか。

そう、この時私は固執という「悪魔」に取り憑かれていたのです。私は悪くない!悪いのはあいつらだ!だからそれっぽい文章にして、いかにあいつらが悪で、叩かれるべきなのかを書き殴ってやる!!と。

コンサート直前に入った喫茶店でも、夫が少し悲しそうな顔をしていたのが、印象的でした。

そしてコンサートの開演時間となり、演奏が始まりました。往年の名曲がガンガン流れました。そのバンドのメインボーカルは、確かもう古希を過ぎていたと思います。自分の親よりも年上です。でも、年波を感じさせないパワフルさとセクシーさ(?)で、どんどん観客を魅了していきました。

気がつくと、私もノリノリで手拍子をし、体をリズムに乗せ、後半にはコール&レスポンスで声を振り絞っていました。会場は寒かったはずなのに、いい汗をかきました。

アンコールが二回もあって、もうめっちゃ贅沢な時間を過ごしました。ホールから出た私は開口一番、

「楽しかったー!!」

と夜の山下公園に向かって叫びました。山下公園では大道芸のショーが行われており、夜遅くにもかかわらず人がたくさんいて熱気がありました。

それから、私が遠くに見えた観覧車を見て「あれに乗りたい」とワガママを言い出し、でもここからあの大きさに見えるんじゃ、距離的に歩けなくね?とかなんとか言いながら、とりあえず赤レンガ倉庫方面まで歩き、「やっぱ遠いわ!」とケラケラ笑って乗るのをあきらめ、結局、一駅歩いて馬車道駅から帰途に着きました。

さて、私がすっかり忘れていたものは何でしょう。

そう、あの往路で足を踏まれた事件そのものです。美味しいランチを食べ、きれいな景色を見て、トドメにコンサートではっちゃけたら、なんだか今日はいろいろもう、「楽しかった!!」でよくね? と。

noteに書き殴ろうとしていた、ドロドロとした嫌な感情(=悪魔)は、主にはコンサートによって見事に浄化されたのです。

有り体に言えば、「どうでもよくなった」のです。許すとか許さないとかいう話じゃなくて、どうでもいいと、手放せた。これは、なかなかいい経験をしました。

昔々、椎名林檎嬢も歌っていましたね、

憎しみよりも有毒な拘りが苦いのよ

と。

私は横浜の風景や美味しいランチ、そして本当に楽しかったコンサートで、なんとか悪魔を制圧することができました。

何より、私がコンサート終了後に「楽しかったー!!」と叫んだ時、夫がとても嬉しそうな顔をしてくれたことが嬉しかったです。

いかんいかん、危うく彼を悲しませた上にそれを正当化してしまっていたかもしれない……。せっかくの休みを、台無しにするところでした。

ああ、改めて、自分の未熟さと、いろいろなヒトやモノに支えられているなぁということを実感した出来事でした。わたくし、育ちがアレなので油断すると言葉遣いが劣悪になってしまうのですが、それは本当に本当に気をつけなければと肝に銘じた次第です。

関係ないかもしれないけど、この子↓ なんか神がかってません? 私の至らない部分をすべて見透かしてくれていそうな。思わずパシャリよ。

あ、スマホのバッテリーが切れるん。じゃあね、おやすみなさい。こんな私でごめんちょ。皆さま、よい夜を! あれ、明日は何曜日だっけ?

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