TANKA

Posted on 2017.12.16

贈り物

思い出が美しいなんて決めないで 今から汚すつもりでいるの 最近の流行をよく知らなくて「今どき?」なんて言われ嬉しい 街路樹にコートを掛けてあげたいと言ったあなたにくるまれたいよ 初めての夜がはらりと遠ざかる 幸せ色に滲み […]
Posted on 2017.12.11

吐息

二番目じゃだめなんですと涙声 掴んだ袖に嵐の予感 告白がまるでこれでは告発だ 誰が君の心を踏んだ 時ぐすりが効いてきたから大丈夫 私あなたと眠っていたい ただ一人を信じる勇気が生まれて師走の空も笑ってくれた あの頃は傷を […]
Posted on 2017.11.19

冬のはじまり

寒いより寂しいが勝っているとまだ貴方には伝えられない 強がりは積もれど雪にならなくて遠くで白が手を振っている 背中から羽が生えても安心だ 君が残らず毟ってくれる いま君が隣で風邪をひいていることが実は嬉しいなんて内緒だ […]
Posted on 2017.11.17

六本木

ビル群に埋もれて泳ぐ僕たちの明日は西陽に溶けて消える この街に拒絶されても大丈夫 帰る家なら西にあるから 君を待つ日々にかじかむつま先のペディキュアはまだ夏を見ている 検体の呼吸を聞いたことがあり私の一部だったと叫ぶ 六 […]
Posted on 2017.11.13

ホットココア

繰り返しお伝えします この僕は君の前では嘘がつけない 寂しいと呟くことが寂しいとホットココアに溶けてく言葉 ため息も白くなってく霜月のドアの向こうに君が待ってる いつのまに育った気持ちだったのかわからないのは寒さのせいだ […]
Posted on 2017.11.12

未来

さかさまの夕焼けを見た帰り道 たぶん僕らは無敵だったね 小さな手 握り返したぬくもりを忘れてしまう仕組みが憎い 手放した記憶たちがまた居座って青春のやり直しをさせる 退屈な質問をしてすみません 私のどこが好きなのですか […]
Posted on 2017.11.10

ほっと

いい加減私の気持ちに気付いて そして隣で天気を当てて 未来ならフリーハンドに描くから軌道に貴方を必ずのせて 暗闇の中にいるからこそ光る君の絶望は宝物だ 目を閉じてひとりっきりのフリしてもまぶたの裏であなたは笑う 雨が降る […]
Posted on 2017.11.9

ゆるす

簡単に愚か者は牙を剥くけど君は微笑み全てを許す この先は静かにしてて二番線で特急列車が泣いているから 赦しとは傷を手放しあやすこと 痛覚さえも我が物にして 結ばれる糸の色がなんで血と同じなのか考えてみよ 嗤うより嗤われる […]
Posted on 2017.11.6

秋の残滓

かけっこは今も苦手だ欲しいものに手が届きそうで届かないから 友達と一緒にされて立つ腹も恋の一部とわきまえなさい 夢なんてもう見れないと泣く君の手を温めることを夢見る アイルビーバックと残して去る人にアイドンウェイトの走り […]
Posted on 2017.11.4

晩秋の傘

のど飴の優しさを知る晩秋にほんのりと死に近づいてみる 思い出よ 積もれ積もれよ落ち葉より軽いからなお悲しさも増す 嘘つきも人が恋しくなるらしくぬくもりのためまた嘘をつく 雨やどりしていいですか今日きっとあなたのために私泣 […]
Posted on 2017.11.3

寒い日

雨降りを知らぬあなたのあどけなさ 守り抜けると信じた過日 心ない言葉には耳を貸さないでどうぞ私の歌に浸って 街路樹が見届ける秋 美しさは寒さのことと知っていたのか 青になり誰も渡らぬ交差点 もう歩けない 歩きたくない 救 […]
Posted on 2017.11.2

柔らかい熱持つ肌に触れるのが罪になること伝えておくね 好きな色の花を探しているけれど手に入ったらば枯らしてしまう 憂鬱はお湯をかけると白くなる 冬の吐息がそうあるように 身勝手をちゃんと叱ってほしいのに微笑むだけのあなた […]
Posted on 2017.11.2

boo!

似たような顔をしているあなたがた 個性という字を書いてみなさい 笑うより笑われるほうがよほどいいことに気づけぬ愚かなbabe ヴォージョレの解禁を待つ者たちがすでに倉庫にしまったハロウィン ジャケットに黒のキャップが目印 […]
Posted on 2017.11.2

萌芽

ともし火の揺れるほうへと進んだらあなたが飾ってある植物園 たどり着く場所に双葉が生えていて間違いないと確信をする 手のひらの上で踊った枯葉ならつい先だって地球になった あなたたちいつか地獄へ堕ちるわよ スパティフィラムを […]
Posted on 2017.11.2

(非)日常

幼な子の見上げる空を飛ぶ蝿の祝福の辞など誰も知らない 瞳から落つる涙を受け止めるためだけに傘を持ってきました 生きている間限定の感覚に溺れぬわけが見つからないわ 左手の薬指には約束が血管を殺し巻きついている ラブラブは「 […]
Posted on 2017.11.2

晩秋の我儘

ドキドキはもうしないかもしれないが安定感は誰にも負けない 決断をするときいつも背を押して風さえ吹かしてくれるから好き 口下手もここまでくれば芸術で冬が来るのは貴方のせいだ 枯れ葉舞う日に貴方がそばにいて微笑んだから吹いた […]