ルルのしっぽ

誰のための眼球か!
考えたこともないくせに
目に映る全てを憎むと
焦燥の中で言い放った君よ
アキアカネは憐れむ
眼球のことを心から
かわいそうな奴だと
そして
君のことを本気で
無知蒙昧な存在だと
優しくなれないのなら
もう冷凍されてもいいのだ
優しくあれないのなら
レンジでチンするしかない
どうしたって強さは
愚かさを連れてくるから
どうあがいてもお金は
汚れを運んでくるから
賢く潔くあるために
財布と免許をマッチで燃やした
さて、秋です
輝きは西日に葬られて
アキアカネがふわりと笑います
唯一無二のルルが
旅から帰ってきて
開口一番、
何のための尻尾か!と
ふりふりさせてバランスを取り
ぴんぴんさせて相手を威嚇して
ひらひらさせて神様をはたいた
何のための尻尾か?
暗号はグリル置換式がいい
これは約束だったでしょう
決してほどけることのない
賢明無双なルルが
旅を終わらせるために
たった一言、
神は混沌と秩序そのものであった、と。
君はあの日携えたギターを
丁寧にチューニングしました
だって秋だから
ルルが帰ってきたから
アキアカネが相変わらず身勝手だから!
君が破いた楽譜の譜面
ルルは全部覚えている
ふりふり尻尾をふって
ルルルと歌を歌ってる
「心拍数を無視して神をはたくこと」
こそが
ただ一つの「自由」らしい
枯葉にアキアカネがとまる
秋がまた一つ証明される
君はひたすらに怯えながら
自由など欲しくないと
卑劣な計画を立てている
それでも
ルルは全てを許し
受け入れるだろう
やがて秋が冬に化けたら
それこそが愛なのだと
どうか愚かな君にも
理解できますように

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